2013年06月15日 更新
工事測量 進め方
1.内 容
・角度の計算の残り
・工事測量
やりかた
・実習(外または室内)
同じ高さを作る(書く高さを記す)
直角を作る
2.道具
レベル、トランシット、下げ振り、水糸、
1.概説
1−1 工事測量の意義
現場に”やりかた”を設け、”墨出し”を行って工事ができるようにする作業を一般に工事測量と言われている。
建築の工事測量では、設計図に示された建物の位置・主要な平面寸法や高さなどに基づき、これらの基準点や基準線・各種中心線などを現場に表示する場合に行われる。
1−2 やりかたの意義
漢字で、遣方(やりかた)または遣形(やりかた)と書き、現場に工事の形を遺(の)こす意味で、一般の工事では施工の位置や高さを示すために必要な仮設物である。
建築工事では、壁の中心線・内外面などの位置を決めるために設置する遣方ぐいと水ぬきなどである。
(注)水ぬき
水貫(みずぬき)と書き、遣方(やりかた)ぐい(水ぐいともいう)に打ち付ける横木で水ぐいとも水ぬきを合わせて遣方といっている。
1−3 墨出しの意義
現場に設けた”やりかた”に、位置や高さを印すことを一般に墨出しという。
建築工事の墨出しは、建物自体の平面的・立体的位置を指示するために行う場合と、建物を構成する各種構成材の位置を示すために行う場合がある。つまり、現場に原寸大の設計図を描く作業といえる。
水盛りやりかた
【使用道具】
・水杭 ・水貫 ・レベル
地鎮祭の時に建物の大体の形を地面に縄を張ってあらわす。
1.敷地に建物の大体の大きさを把握して、水杭を建物の一番外側から外に約45〜50cm程度離れた所に間隔を180cmに打ち込む。
(水杭は45〜75mm程度の杉角を用い、根入れは十分とし、動かないようにする。)
2.杭を打ったら、頭をいすか又は矢はずに切りそろえる。
2.レベルを使用して水杭に基準になる高さを印す。
3.水杭に印した高さの基準に、水貫を取り付けていく。
(水貫は105×15mm以上の、曲がり、反りのない貫板の側をかんな削りして直線にしたものを用いる。)
4.水貫に壁芯または基礎芯などを印す。
5.水糸を芯にあわせて取り付ける
参考サイト
動画
・丁張り1
・丁張り2
・丁張り3
・丁張り4
・丁張り5
・建築士と建てる05-04
・建築士と建てる05-05
・建築士と建てる05-10
・水盛りやり方
3.大矩(おおがね)
(1)作成法および使用法
・水糸を正確に直行させるために、大型の直角定規(大矩)を作ります。
・板3枚を用意します。
・2枚の中心に墨線を引き、端部で墨線が交差する点でビス止めします。
・このビス止めした交点から900oおよび1200oの位置に印をつけます。
・3枚目の板を片方の端をビス止め、他方をクランプで仮止めします。
・上記で印をつけた2点間の距離が1500oになるように仮止め位置を調整した後ビスで固定します。
・大矩を水糸の交差する位置に置いて、水糸が直行する2本の墨線に一致するように調整したのち、水貫に固定します。この2辺を基準にして他の水糸を張ります。